議会活動

府営水道について

平成 21 年 11 月定例会:代表質問 (4)

◯中小路健吾君

最後に、府営水道についてお伺いします。

現在、本府においては、広域的な水運用による新規投資の抑制や水運用の効率化によるコスト削減と大規模地震等の非常時におけるバックアップ体制の確立を目指し、宇治、木津、乙訓の3浄水場を接続するための事業がすすめられており、計画では来年度からの統合水運用が予定をされております。

そこでまず、現在の工事の進捗状況および運用開始の目途についてどのように考えておられるのかお伺いをいたします。

また、こうした3浄水場接続事業を受け、今後の府営水道の供給料金のあり方については、本年3月の第 39 回京都府営水道事業経営懇談会で議題として提起されており、現在、整備コストの試算や料金への反映、3浄水場ごとに異なる料金体系のあり方について、小委員会での検討がなされているところかと存じます。

そこで、現在の検討状況及び今後のスケジュールについてお聞かせ下さい。
さて、これら3浄水場系の中でも乙訓地域の水道事業経営については、これまでから非常に厳しい環境の中にあることはご承知のことかと存じます。

そうした状況の中、平成 20 年には乙訓系の基本料金単価について5円の引き下げを行っていただきました。この時には、同時に、京都府と乙訓地域の中でも大山崎町をのぞく長岡京市、向日市の2市が「上下水道事業経営健全化検討会」の中で議論を重ね、長岡京市と向日市それぞれが有する2ヶ所の浄水場を1ヶ所に集約し上水道供給のコストを軽減させること、京都府においては利子負担の軽減策等の支援を行っていくというスキームが合意をされ、この間、事業の展開が図られてきたところであります。

このように、水道供給を担う京都府と受水市町のそれぞれが、安心・安全な水道供給の確保とそのためのコスト削減努力を行っていくという姿勢は、乙訓地域のみならずすべての地域の水道事業経営に必要なものではないかと考えます。

そこで、今後の乙訓地域におけるさらなる水道供給コスト削減を、府営水道を供給する京都府とそれぞれの末端給水を担う2市1町がどのように図っていくべきだとお考えなのか。知事のご所見をお伺いします。

最後に、今後の中期的な府営水道のあり方について知事のご所見をお伺いします。

その一つの論点は、3浄水場接続事業後の府営水道に係る投資のあり方です。

府民に対する安心・安全かつ安定的な水の供給を考えた場合、今回の3浄水場接続事業後の設備投資については新たな設備というよりも老朽化に対応するための更新事業が中心になっていくことが予想されます。同時に、耐震事業等についても順次すすめていかなければなりません。

一方で、昨今の経済状況の悪化や人口構造、人々のライフスタイルの変化など、水需要全体を取り巻く環境もまた大きく変わってきていることも事実です。

そこで、施設整備など府営水道への今後の投資のあり方について、現時点での課題等、知事のご認識をお聞かせ下さい。

当然、こうした投資を行っていく際には、府営水道全体での供給コスト削減の努力が同時になされなければなりません。3浄水場が接続しようとしている現在、既存施設を活用・有効利用しつつ府営水道全体としての広域的な観点から、どうあるべきかということを議論していくことが重要になろうかと存じますが、知事のご所見をお伺いします。

◯知事(山田啓二君)

府営水道についてでありますが、3浄水場接続事業の進捗につきましては、すでに、久御山町に整備する配水池やポンプ施設についてはほぼ完成し、水運用センター、運転管理や管理制御を統一的に集約するものでありますが、これも今年度内には完成する見込みであります。

その後は、ここの機器の調整や総合的な運用調整をしっかりと行った上で、来年度中の本格的な運用開始を考えているところであります。

この3浄水場接続事業を契機に、安心・安全な水をできるだけ安い料金で府民の皆様に供給していくために、さらなるコスト削減に取り組むことが大切と考えております。

このような観点から、府営水道における基本料金の引下げとともに、向日市・長岡京市における浄水場の集約化等の取組に府も積極的な支援を行い、トータルとしてのコスト軽減に取り組んできました。

御指摘のとおり、水道事業は、これまでの整備の時代から維持管理の時代へと移行しつつあります。今後は、供給開始から40数年が経過している宇治浄水場のような老朽化が進む施設の更新に対応していくべき時期を迎えております。

従いまして、私どもは、3浄水場の接続とこうした更新をしっかりと見据えながら、安心・安全のためのこれからの府営水道のあり方を考えていかなければならないと考えており、現在、府営水道事業経営懇談会におきましても、こうした観点から御審議いただいているところであります。私どもは、この議論がまとまった段階で、提言をいただけるものと考えております。

私としては、こうした水道懇の意見も踏まえまして、建設年度の違う3つの水系の今後の連携やあり方について議論を進めますともに、こうした3浄水場の連携といった新しい展開を受けて、さらなる総合的なコスト削減について、京都府の府営水道に対する負担のあり方についても見直しを行いますとともに、府と受水市町双方の一層の経営効率化に向け、積極的に取組を進めてまいりたいと考えております。