議会活動

平成15年11月定例会:討論

◯中小路健吾君

民主党・府民連合議員団の中小路健吾でございます。私は、議員団を代表し、平成 14 年度京都府一般会計、特別会計、公営企業会計の決算、並びに、今定例会に提案されましたすべての議案に対して、賛成の立場から討論を行います。

まずは、平成 14 年度の決算についてであります。

歳入面においては、法人2税など府税収入が大幅に落ち込む一方、歳出面においては義務的経費が着実にふえ続ける、あるいは不況・雇用対策、府民の安心・安全を確保するための喫緊の課題に直面するなど、歳入・歳出両面におきまして、財政状況はまさに危機的な状況という中、平成 14 年度決算を黒字で乗り切られた山田知事の財政運営の手腕を、まずは民主党・府民連合議員団として高く評価する次第であります。

これは、平成 11 年度から本年度にわたる財政健全化指針のもと、地方交付税の確保、職員定数の削減、給与等の削減、府税の徴収強化、事務事業の見直し等に取り組まれてこられた努力の成果であると考えられます。

これまで取り組んでこられた財政健全化指針を「まずはできることから始める」という姿勢に立った第一段階の処方せんであったと位置づけるならば、先般発表された「京都府行財政改革指針~かいかくナビ~」は、より長期的な視野に立ち、地方分権時代を生き抜く本来あるべき地方自治体の創造に向けた本質的な改革への重要な指針であると位置づけることができます。「意識改革」「組織改革」「事業改革」という3つの改革と、それを実現させるための 10 のプログラムは、成果重視・顧客重視の行政への転換、行政における総合性・効率性の確保、事務事業を含めた歳出構造の抜本的な転換といった諸課題に対応するものであります。

また、新府総にもうたわれております、行政におけるPDCAサイクルの確立という観点からしても、平成 14 年度から本格実施されました事務事業評価制度でありますが、15 年度当初予算において、評価結果に基づき 608 事業中、約 13%に当たる 81 事業を廃止するなど、積極的な事業のスクラップ・アンド・ビルドを着実に進めておられる知事の姿勢は高く評価されるものであると考えます。

そこで、こうした改革の試金石になるのが来年度、平成 16 年度の予算編成であります。

既に発表されております予算編成方針においては、不況・雇用対策や安心・安全を確保する緊急対策など、重点施策の積極的な展開、財政再生に向けた構造改革の推進、府民目線の予算編成システムの確立、施策目標達成予算システムの導入など、予算編成過程の改 革が提案されております。

こうした改革の方向性に基づき、先般の決算特別委員会の書面審査や総括質疑の中で明らかになった課題を踏まえつつ、また、我々が先般提案いたしました来年度予算への要望・申し入れを御考慮いただき、真の地方分権社会実現に向けた予算編成を行っていただきますように期待いたします。

来年度も、昨今の経済状況を見ている限り府税収入の大幅な回復は見込めません。また、現在国において検討されております地方税財政制度改革は、補助金・交付税・税源移譲の三位一体改革とは言うものの、補助金の削減ありきといった、もはや「三位一体」かどうかも疑わしいものであり、真の地方分権社会実現といった視点ではなく、国の財政再建といった偏った視点から行われてしまう可能性も残されており、いずれにしても来年度予算編成は厳しいものになることが見込まれます。そうした御苦労もございますが、ぜひとも、山田知事のリーダーシップのもと、京都府政の改革という視点に立った予算編成をお願いする次第です。

次に、平成 15 年度一般会計補正予算についてであります。

まずはSARS対策でありますが、現在終息しつつあるかに見えるSARSではありますが、冬場における再流行の懸念を先取りした予防的措置であり、まさに危機管理の視点に立った予算措置であると高く評価されます。

BSEに始まり、本年のSARS、あるいは最近話題になりますコイヘルペス、さらにはシックハウス、シックスクールなど、医学上、生物学上いまだよく実態が把握されていないものに対する対策というのは極めて難しいものではありますが、府民の安心・安全を守るという立場からもぜひともさらなる積極的な対策を期待するものであります。

また、中小企業金融対策についても、年度末の資金需要に対応した時宜を得たものであります。景気指標においては、若干底を打ったかに見える経済状況ではありますが、中小企業を初め府民にとっては、いまだ景気回復の実感はつかめておりません。この点につきましても、引き続き対策の継続をお願いいたします。

続いて、硫酸ピッチ等不適正処理対策強化費については、追加議案として提出されました「京都府民の生活環境等を守るための硫酸ピッチの規制に関する緊急措置条例」とともに、山田府政が不法投棄を断固許さないという強い決意のあらわれであり、国の法整備が待たれる中、府としてでき得ることを最大限に取り組んでいただいた姿勢は高く評価されるものであります。今後とも、こうした新しい制度を駆使され、断固たる姿勢で臨まれることを期待するものであります。

今回の一般会計補正予算は、厳しい財政状況を考慮し、最小限の予算規模に抑えながらも、今何が京都府に必要とされているのかを的確に押さえたものであります。そうした観点からも、平成 15 年度一般会計補正予算案を初めすべての議案について、我々民主党・府民連合議員団は賛成をするものであります。

結びに当たり、来年もまだまだ社会情勢、経済情勢等予断を許さない状況が続くものと予測されますが、我々民主党・府民連合議員団は、山田知事とともに府政の一層の発展のために努力する決意を表明いたしまして、私の賛成討論とさせていただきます。

御清聴まことにありがとうございました。