中小路健吾の雑感独言

『マモンの審判/宮城啓』

book-judgmentofmammon著者の宮城啓氏は会計事務所や証券会社などで税務業務に携わった後に税理士法人を設立。現在も資産税や財産コンサルタントとして活躍中。

そんな著者の圧倒的な税務知識があるからこそ、この作品にリアリティと仕掛けのおもしろさを付与している。

欧州のタックスヘイブン・ベルクール国。その国に籍を置く欧州屈指のプライベートバンク「バロー銀行」。
物語はバロー銀行への強制捜査からスタートをする。

そこで見つかった一つの裏口座には1000億円近い大金が。

背後に見え隠れするマネーロンダリング。

金融界での輝かしい経歴と友人を爆破事故で失った暗い過去を持つ主人公の岸は、警察と連携しながらこの裏口座の存在を追う。

果たしてそこに隠された真実とは。

『マモンの審判/宮城啓(幻冬舎)2014』は、日本、シンガポール、欧州を舞台とした金融犯罪小説。