中小路健吾の雑感独言

『遺産/笹本稜平』

book-legacy北緯28度5分、東経158度19分の太平洋の海底にひっそりと沈む1隻の船。

それは、16世紀半の大航海時代、フィリピンのマニラと当時スペイン領であったメキシコのアカプルコを往来した貿易船・マニラ・ガレオン船。その名を『アンヘル・デ・アレグリア』という。

当時、世界をまたにかけたその貿易船には一人の日本人が乗船し活躍するも、あえなく沈没をしてしまう。

その海中遺産をめぐり、水中考古学の学徒であり、その活躍した日本人の子孫でもある主人公と、海中遺産を食い荒らすトレジャーハンターとの戦いが軸になりながら物語はすすんでいく。

果たして、沈没船は引き上げることができるのか。

『遺産/笹本稜平(小学館)2013年』は海洋冒険小説の大作。海にかける人間たちの熱いドラマが繰り広げられる。