中小路健吾の雑感独言

地方公会計制度

2014-01-23kensyuu-001日本公認会計士協会京滋会が主催をされた研修会に参加をさせていただいた。

テーマは『地方公会計の現状と今後の課題~財務情報の利活用と正確性の担保』。

講師の遠藤尚秀氏から、地方公会計の基本的な考え方や草津市の財務諸表を例示した活用方法の具体例、地方制度調査会等における国での議論の状況などについてお話をいただく。

地方公会計をめぐっては、ここ数年に渡り「総務省改訂モデル」や「東京都モデル」「大阪府方式」など、複式簿記や発生主義といった企業会計的な仕組みをいかに地方自治体に援用してくかという議論や工夫の積み重ねが行われている。

確かに、現行の決算スタイル・書式では「真の収入やコストを把握しづらい」「ストック情報としてリスクや世代間負担の現状などが見えにくい」といった課題があるのは事実だ。

そして、実際の地方自治体の現状をわかりやすく示し、「住民や議会などに向けて説明していくか」「自治体運営を行う際の評価軸として機能させるか」といった観点からは重要な「ツール」であることは間違いない。

しかし一方で、その「ツール」を「どのように活用するか」といった目的志向の制度とシステムでなければならないと思う。

内部事務の効率化が行財政運営上の課題であることを考えれば、自己満足に終わるものであってはならない。

その意味で、さらなる試行錯誤の積み重ねが必要になるであろうし、運用する自治体としての目的意識の明確化が求められるのではないだろうか。